去る2017年12月15日、チャリティーイベント「お天気キャスター・気象予報士大集合’17 〜津波・天災を忘れないために〜」を東京カルチャーカルチャーにて開催いたしました。
津波対策推進法で制定された「津波防災の日」(11月5日)を広く知ってもらい、防災について関心を深めていただこうという趣旨で、2011年から毎年開催。今回で7回目を迎えるイベントです。
テレビ・ラジオでおなじみの各局お天気キャスター、気象予報士が放送局や職場等の垣根を越えて参加。お客様も多数お集まりいただき会場はほぼ満席となりました。司会は、毎年お世話になっているイベントプロデューサーのテリー植田さんです。
キックオフは、元気象庁、和歌山地方気象台長の饒村 曜さんによるレクチャー。
「稲むらの火」にちなんだ津波防災の日の説明に続き、2017年の気象・災害をスライドとともに振り返ります。
長寿台風となった台風5号、九州北部豪雨で大きな被害をもたらした「線状降水帯」や、ラニーニャ現象+黒潮大蛇行と豪雪の関連性についても解説していただきました。
続いて、今回初出演となる気象庁気象研究所 研究官の荒木健太郎さんに、「雲を愛する技術と気象防災」と題して講演いただきました。雲の見方や、雲のパーソナリティなど、”雲愛”にあふれたお話を通じて、日頃から雲や気象を楽しむことが、気象防災力に繋がるというメッセージが心に残りました。
後半では、昨年に引き続き、気象予報士の劇団「お天気しるべ」、気象予報士学生会の方々に活動報告を行っていただきました。
気象にちなんだ舞台公演や防災劇、大学生気象予報士を中心とした勉強会や交流会など、気象・防災への新しいアプローチで継続的な活動をされています。
また、「爆弾低気圧」「冬将軍」「最強寒波」天気予報で最近気になる用語を、気象キャスターがディスカッション。この場限りの本音トークが飛び交います。10月に気象予報士の資格を取得された眞家泉さんからも、気象キャスターとして言葉の選び方などお話しいただきました
最後に、森田正光から2017年8月に逝去された倉嶋厚さんを偲び、倉嶋先生が気象界に遺した多大な功績やエピソードを紹介。倉嶋先生の命日である8月3日を「熱帯夜忌」としたいとの提言を行いました。
関連記事:倉嶋厚さんについての追想記(森田正光)
本編終了後は、出演者の皆様からご提供いただいた品物をチャリティーオークションで販売。世界にひとつしかないサイン入りのグッズなど、参加者の方が落札され、募金にご協力をいただきました。
当日の様子は、こちらの記事でも紹介されていますので、ぜひご覧ください。
楽しいニュース|まじめに楽しく!気象予報士大集合!2017(2017年12月21日)
togetterでもまとめていただいています! https://togetter.com/li/1181833
次回もぜひ開催できればと考えております。
なお、会場でのチャリティー物販および募金箱の設置を行い、皆様からの温かいお気持ちを預かりました。
チャリティー物販については、当日の出演者・参加者および、株式会社インフォビジョン様(気象予報士人気ランキング)、株式会社ウェザーニューズ様、津村書店様、日宣テクノ・コムズ株式会社様より品物のご提供をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
チケット売上からの出演者収益金とあわせて、2月9日に日本赤十字社へ寄付を行い、このほど「寄付金受領証」が届きましたのでご報告いたします。
寄付金:134,410円
[内訳:参加者、お客様からお預かりした募金およびチャリティー物販:67,620円+出演者収益金:66,790円]
寄付名義:津波と気象災害を考える会 実行委員会
寄付先:東日本大震災義援金
イベントへご来場下さった皆様、募金およびチャリティー品のご提供・ご購入をいただいた皆様へ心より御礼申し上げます。
気象予報士
森田 正光 (お天気キャスター)
奥村 政佳 (気象予報士(RAG FAIR))
森 朗 (お天気キャスター)
饒村 曜 (元気象庁和歌山地方気象台長)
加藤 順子(ライター、気象予報士)
庄村 拓也(気象予報士学生会 代表)
末広 響子(気象予報士の劇団「お天気しるべ」)
眞家 泉(気象予報士・ウェザーニュースキャスター)
荒木 健太郎(雲研究者・気象庁気象研究所研究官)
(順不同・敬称略)